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2015年12月14日 更新

訪問看護はなぜ必要か?

~生活の場に即した保健医療サービスの欠落から生じている問題~

日本の保健医療サービス(病院・診療所)の医療従事者は
患者さんが退院したあとにどうなるか、
外来に通院している患者さんがどんな生活を送っているか、
地域社会に健康上の問題をかかえた人々がどのように存在しているか
等について、必ずしも関心を向けておらず、関心を向けたとしてもそういう観点から何かをすることは極めて難しい。
一度、退院すると入院していた病院と近くの開業医との間に連携がないため,治療が引き継がれること が少なく、また医師の往診を頼むことも難しい。ましてや最も必要とされる看護・介護についてのアドバイスを得ることはほとんど不可能と思われます。
一度、退院したら再入院がむずかしいことや、病人をみていくことへの不安、その他のさまざまな理由があり、本人は退院したくても家族の引き取った場合の不安などの理由から入院が長期化している老人がたくさんいるようです。
長期にわたり老人を受け入れている病院はあくまで病院であって“生活の場”としての
配慮がされておりません。また付添や差額室料が必要な場合が多いようです。
せめて最期は自宅で迎えたい!迎えさせたいと願っている人!病状が小康状態にあるので一時退院したい人!大体よくなったので早く退院して家で療養したいと思っている人も多くいますが、介護への不安、病状の変化が予知できず適切な対策がとれないのではないかという不安、救急体制への疑念、一部処置を残している等の理由でやむなく病院に留まっていることが多いようです。

一方では入院が長期化しており、他方では入院を必要としながら病院が満床で入院できずに入院待機中に病状が悪化する、死亡に至る人々もいるのです。

☆訪問看護が必要!☆
在宅療養者や老人への生活の場に即した保健医療サービスがないことから起っているのです。私たちが考える訪問看護はプライマリー・ヘルスケアの一部として極めて重要なものであると考えます。もちろん訪問看護さえあれば先にのべたような問題がすべて解決できるわけではないですが、それには保健医療サービスシステムの全般にわたる改革が必要であると思っています。私たちビーケアーズは訪問看護を定着させることはその改革への重要なワンステップであると考えています。

◆訪問看護と福祉サービスとの関係

在宅療養者や老人がかかえている問題を生活の場に即した保健医療サービスが欠落しているという視点から考察しました。
この問題を他方では福祉サービスの視点からも考察する必要があります。
家庭内に病気や障害を持つ要介護者さんをかかえる家族の経済的・労力的・精神的負担は
大きく、特にねたきり老人の問題は社会問題化していることから行政的には福祉サイドで
その対策が考えられはじめられました。

その一つとして、ねたきり老人の訪問看護事業が開始されました。
しかしながら訪問看護師さんが実際にご老人のご家庭へ訪問してみると、
そこには保健医療上の問題もさることなから、ご家庭内としての問題、ご老人の健康状態をよくすることにまで目が向けられないような状況があり、訪問看護以前の問題が山積みとなっていました。
このことはご老人と限らず病人・障害者をかかえるご家庭の多くに共通することです。
ご家族の実情に応じて、家族の介護カを補助あるいは負担を軽減するための福祉サービスの提供、たとえばホームヘルパーさんが給食サービス、器具・用具の貸与、家屋改造費の支給、介護手当の支給の充実が、在宅ケアをすすめる上で極めて重要となります。
これらの訪問介護福祉サービスは既にある程度は存在していますが、それを活用しようとするときにいろいろな問題があります。
そしてサービスが個性や特徴ない、あるいは支給基準が形式的でせっかくのサービス内容が必ずしも生きていないという問題の改善が必要と考えられます。
在宅者に対する福祉サービスに関する政策立案及び実施に訪問看護に携わる看護師さんが関与できるようになればもっと個々の家族の必要性に応じた必要なサービスが提供できるようになるでしょう。

◆小児

今後問題になる子どもの疾患は先天性奇形や代謝異常症だといわれています。現在でも脳の奇形による脳性麻痺児や生後3か月で糖尿病と診断された乳児が継続的な訪問看護援助を求めています。
また膠原病、若年性関節リウマチ,再増悪をくりかえすネフローゼ、巨大結腸症の手術をうけたダウン症の子ども、また各種の心因性身体症状をあらわして長期入院となる登校拒否児など疾病をもつ子ども自身はもとより,看護する母親またご家族全体が苦しみを抱えながら生活している場合が少なくないです。
疾病経過が長期にわたるため、介護についての親の負担が多いだけでなく、成長して学齢に達すると学校生活上かなりの問題が生じてくる。また病気の子どもの看病に母親の関心が集中しすぎることにより家族内の人間関係に破綻が生じたりする場合もあります。
核家族化社会の中で病気の子どもを抱えて苦しんでいる親に看護上の援助を提供することはもとより、ハンディキャップを持ちながら成長をつづけ社会生活に適応しようと奮闘している子どもの努力を地域の中で看護活動を行なう訪問看護職が支える必要があります。

◆成人

心筋梗塞や狭心症など虚血性疾患の増加,悪性新生物による疾患は40~60歳代の成人に増加の傾向があります。
これらによる死亡の確率は高く、一家の大黒柱においては精神的、経済的に重大な脅威を与え、社会的に重要な地位にある成人においては家庭的、社会的に重大な脅威を与えます。
また元来老人病とされていた脳卒中までも発病年齢が低くなり、美食・偏食,運動不足からくる糖尿病、肥満症、肝疾患などが増加、そして複雑化・管理化されてゆく社会生活の中で様々な人間関係のもつれから生じる精神的なストレスと精神疾患など治療と看護が長期にわたって行なわれなければならない疾病が増えています。
核家族化にまつわる諸問題ともあいまって、それはまさに苦渋の毎日といえるでしょう。
背景を理解し、考慮しながら生活に密着した訪問看護サービスの介入が何よりも大事だといえます。

◆老齢者

老齢者をとりまく社会は,老齢者のために住みやすい環境ではなく、核家族化、住宅事情、経済事情などから同居世帯よりも老人世帯、同居しても不干渉世帯、途中からの同居世帯が多くなっています。
看護を専門とする看護職は老化現象として起こりやすい身体的変化、心理的変化に精通しているのです。
老人の毎日の過ごし方、老人の接し方、老人の介護法を教え、老人の理解しやすい方法で老人の自発性を促したりすることができる。高齢化社会の到来はさけて通ることはできない。これを積極的に取り組むために訪問看護は求められています。

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重要なことはご家族と訪問看護師さんが看護の情報を共有することであり、ケアの必要性をご家族が認識できるようまたケア意欲が高まるよう働きかけることです。

訪問看護ご利用者さま個々へ直接提供される看護及びご利用者さまを介護するご家族への支えのほかにご利用者さま個人とその介護者を取りまく各種の環境条件を改善することを目的とする、より広い視点に立った看護活動が必要なのです。

ビーケアーズ訪問看護リハビリステーションは、看護を必要とする方の状況に応じて、介護保険・医療保険のどちらでも利用できます。ご本人さまやご家族さまが訪問看護を希望され、かかりつけの医師によって訪問看護の必要性を認められた方は、介護保険の認定の有無にかかわらず利用できます。
まず当ステーション、かかりつけの医師、またはケアマネジャーにご相談ください。

「ありがとう」をいただけるサービスを目指して
logo2ご利用者さまの看護のお悩みを個々にお聞きしながら、共に寄り添い、少しでも看護生活の負担を軽く出来るよう、インターネット・スマホ等を活用し、無駄なく無理なく生活していくことを支援する新しい形の24時間対応、訪問看護リハビリステーションです。

東京都町田駅周辺にお住まいの看護スタッフ、ご利用者さまの募集を承っております。


★訪問看護スタッフに興味のある方への説明会★
訪問看護かんごスタッフに興味のある方へのご説明会を実施しております。
お仕事から離れていた方、未経験の方も大歓迎です。
日程:毎週(月水金)30分~1時間程度 ※左記以外の曜日についてはご相談ください。
場所:株式会社ベガシステム
東急田園都市線南町田駅から徒歩5分
内容:
当ステーションでのお仕事について
訪問看護かんごについてのお悩み相談などこれからの訪問看護かんごにあなたの力をお貸しください!!お気軽にお問い合わせの上、お越しください。お待ちしております。
株式会社 ベガシステム
訪問看護事業部門 担当者
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